0327日経

  • 米露、新核軍縮条約合意

START1の後継としての新核軍縮条約が合意に達し、4月7日にも成立するようですね。
オバマ大統領の方針が実を結んで(?)軍縮の方向で進んでいてよいですね。
ただし、米国のミサイル防衛(MD)には制限加えないというところが露を始め懸念材料になっていますが、ミサイル防衛とはなんなのでしょうか。
wikiを見ると、ミサイル防衛とは弾道ミサイルの迎撃システムのことのようですね。とりあえず懸念していた防衛用のミサイルにも核弾頭が使用されていて本末転倒になってしまう、なんてことがないようなので少し安心しました。
ミサイル防衛についてはいろいろと議論があるようで、まだ勉強が足りないですね.
キーワードとしては、相互確証破壊(MAD)など。
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE0E4E2E7958DE0E4E2E1E0E2E3E29F9FEAE2E2E2;at=DGXZZO0195570008122009000000

  • 首相会見

増税は在任中はない、との発言がありましたが、これについては0329の記事で議論します。


また、官を開くという発言について。官僚改革について。
脱官僚」「政府主導」と、官から政府への主導権の移動がよく叫ばれていますが、あまりよくわかってないので、この機会に少し考えてみます。
官僚批判の主なネタとしては、天下りがあります。
しかし、これはよく考えると官僚の立場と性悪説から、法で規制しなければ自然に起こってしまうものである気がしてなりません。
そもそも天下りが起こる主原因としては、

  1. 権力構造は一般企業と同じくピラミッド型
  2. にもかかわらず能力に関わらず昇進が約束されている
  3. それに加えて職務の性質上民間よりも上位構造に当たる

ということがあげられると思います。
1については、以前ピラミッド型→シリンダ型にしていった方がいいという議論をしましたが、それをなくすと公僕性と釣り合う益がなくなってしまい、わざわざ官僚になる人はいなくなってしまいます。(この辺りは議論が必要?)それでも必要最低限は進めねばならないでしょうが。実際、幹部人事関係の改革の一つに、激務といわれる副大臣職の人数を増やすという策がありました。
2は全く民間企業とは違う所=官僚のウリ、ですよね。これは今度の国家公務員改革でキャリア制度を無くして実績主義にする流れがあるので、その周辺を議論すればよさそうです。
3については、民の上位構造になっている点は、職務の縮小や透明性をあげることによって少しは改善できそうです。しかし、郵政民営化・再国有化の例でも分かる通り、国の庇護下にあった方がいい職務もありそうなので、どこまでできるかが問題です。(その是非はまだ結論を待った方が良さそうですが。)その意味で、事業仕分けを公的機関にも行って職務のスリム化をしたほうがよいのではないでしょうか?


このように、政府もバカではないので、それなりの政策は行っているようですね。しかし、官僚の公僕としての位置づけをもう少し考えてみる必要がありそうです。